清濁はカフェオレにして

女子大生の不定期手記

秋だって負けてない

そろそろ、朝は布団から出たくなくてしばらくもぞもぞする、そんな季節になってきた。
暑いよりは寒い方が好きで、いつかは雪のたくさん降る地域に住みたいと思っている。

窓の外の白い世界を見て、暖炉の火で暖まりながら、シチューとパンを食べたい。

じゃがいもとにんじんとブロッコリーがゴロゴロしていて、ミルクたっぷりのシチューを、木のお椀と匙でいただきたいのだ。CMみたいな感じで。


静かに深まりゆく季節にあわせて、食べ物が確実に美味しくなってきている。
たとえば、リンゴ。夏の時期は、食感は良いものの、お味の方はやはり物足りない。方や、秋や冬のものは、これがリンゴなのだな、という味がする。

 

寒くなると味が良くなる食べ物が多いのは、寒さで縮こまっているからだ、と思うことがある。
人間だって寒いと感じると、ぎゅっとなって震える。震えるのは筋肉にエネルギーがたまっているからだ。
食べ物もぎゅっと身を固くして、エネルギーをためているんじゃないのか。

 

そんな、力のみなぎるかたまりを口いっぱいにできるこの時期は、本当に楽しい。

食べるという行為と、生きるということが一直線につながって見える。
そう考えれば食欲の秋は必然で、春や夏だけでなく、生命力がキラキラする季節なのだとおもう。