清濁はカフェオレにして

女子大生の不定期手記

障害ってなんだろう

障害ってなんだろう。障害があるってどういう状態だろう。

そのことに最近頭を悩ませています。

これまた学校の課題なのですが、ずっと答えが出ずにいます。課題提出期限が連休明けなので、急ぐ必要があるのですが。

 

私は五体満足かつ過不足なく生まれ、たいした事故や怪我もせず生きてくることができました。いわゆる健常者です。

しかし、そうでない、と言われる人々も世の中にはいます。

身体に使えない部分があったり、外から見えない部分に問題を抱えたりしながら生きている人々です。

そういった人々のことを我々は、障害者、とよんでいます。

広辞苑を広げてみると、『障害』という単語には、妨げ、邪魔という意味あいがあります。

とすると、障害者とは、生活を送る上で、世の中の多くの人々よりも『乗り越えなければならないことを多く持つ』人のことだと考えられます。

そして、健常者はいつでも『手を貸すことができる』存在であることも忘れてはなりません。

 

しかし、これは非常に悲しいことですが、障害者がその字面のままに扱われ、否定されてきた過去があります。

日本ではかつて優生保護法という法のもと、障害を持つ人々の生殖能力を人為的に奪ってきました。

ドイツでもナチスの時代、同じようなことが行われていたようです。

過去と言いましたが、正直なところ、今でもその風潮は消えていません。

やまゆり園の事件や、ネットでもよく見かけるガイジという言葉には、哀しいかな、その考え方がまざまざと表れていると思います。

 

最近の社会は『綺麗』になりすぎているのだと思います。

少しでも異質なものや不可解なものをなるべく切り離して、見えないようにしている。思うような型にはまらなければ、訳アリとしてはじかれる。

 

確かに他人のことを全て理解するというのは不可能だと思います。

しかし自分が寛容になることは可能です。何かしらのサポートを試みることも可能です。

医療に携わる人間ならもっとできることが見えてくるはずだと思います。

私自身も将来その一端に加わる人間としてもう少し考えていきたいと思います。